イタリア旅行中に一目惚れでマキネッタを購入したmoka_latteです。
最近はエアロプレスでのブラックコーヒーの探究をしてきましたが、並行して進めていた「エアロプレスで作るラテ(以降、エアロプレス・ラテと呼びます)の基本レシピ」作りに一つの区切りがつきました。
しかしながら、結論を先に述べると、エアロプレスの抽出でペーパーフィルターを用いる今の私の環境では、満足いくレシピにはたどり着けませんでした。
そこで、今回はエアロプレス・ラテを作る際に試した中で最も濃厚な抽出を狙ったレシピの概要を記載した上で、私の原点であるモカ・ラテ(マキネッタ)との違いについてまとめます。
1.エアロプレス・ラテ用濃厚抽出レシピ
ミルクに負けないベースを作るため、普段のブラック用(挽き目13.x)とは全く別次元の設定を試しました。
| 豆の量 | 14.0g |
| 挽き目 | Varia VS3:4.0(極細挽き) |
| 湯量 | 70mL |
| 湯温 | 沸騰直後のお湯 |
| 抽出プロセス | 2分以上の浸漬後、 体重をしっかりかけて一気に抽出 |
| ミルク量 | 120mL |
| フィルター | ペーパーフィルター 1枚 |
この条件はかなり「濃厚」側に振り切っています。また、モカ・ラテの基本レシピと比べても1人分の豆量は多く、挽き目は細かく、ミルク量は少なく調整しています。ここまでやっても満足いくエアロプレス・ラテにはなりませんでした。
なお、比較対象とした〈モカ・ラテの基本レシピ〉はこちらです。
【基本レシピ】【モカ・ラテ】モカの抽出レシピとモカ・ラテの黄金比
2.味・フレーバーの比較
エアロプレス・ラテとモカ・ラテの味の特徴を比べると、以下の違いがありました。
- エアロプレス・ラテ:豆の個性的なフレーバーはミルクで包み隠され、ライトで軽い味わい。どちらかと言えばカフェ・オレに近い。
- モカ・ラテ:ミルクと合わせても豆の個性的なフレーバーをしっかり感じられ、かつコクのある味わい。カフェ・ラテに近い。
〈モカ・ラテ〉
〈エアロプレス・ラテ〉
3.考察:違いが生じた原因
この違いの原因は、抽出構造における「圧力」と「フィルター特性」にあると考えられます。
①圧力の差
- マキネッタ:密閉されたボイラー内の蒸気圧により、約1.5〜2.0気圧ほどの圧力がかかると言われています。これにより細かく挽いたコーヒー粉から効率的に成分を抽出することが可能です。
- エアロプレス:体重をかけて懸命にプレスしても、実は0.3〜0.8気圧というレベルのようです。
エアロプレスでは極細挽きにして抽出効率を高めようとしましたが、この圧力差による抽出効率差を埋められなかったものと考えられます。
②フィルター特性
- マキネッタ(金属フィルター):コーヒーのオイル分と微粉を通すため、ラテにしても負けないコクや香りのコーヒーを抽出可能だと考えられます。
- エアロプレス(ペーパーフィルター):オイル分を吸着することでクリアな味を作り出すことが得意です。このクリアなコーヒーのもつ繊細なフレーバーは、ミルクと合わせたときには包み隠されてしまうと考えられます。
今回の比較の限界
私はエアロプレス用の金属フィルターを持っていません。このため今回の比較は、圧力差×フィルター特性の複合要因が反映されたものです。もしエアロプレス用の金属フィルターを使っていれば、異なる結果が得られる可能性はあります。
4.結論:ラテにするなら?
私は「家庭で楽しむ贅沢なラテ」を目指しています。この目標に照らすと、豆の個性を感じられコクのある味わいになる「マキネッタ」に軍配が上がります。
ただし、これはエアロプレスが劣っているということではなく、得意分野が異なるだけです。ブラックコーヒーを楽しむ場合には、繊細な香り、甘さ、質感を自在に調整可能なエアロプレスに軍配が上がります。
今回の検証でモカ・ラテの美味しさを再確認することができました。この経験を踏まえて、次回からは「私のモカ・ラテとの向き合い方(考え方)」をシリーズでまとめていきたいと思います。
今回の比較に用いたコーヒー豆
| 焙煎所 | マメココロ |
| 産地 | グアテマラ ニューオリエンテ |
| 精製方法 | ナチュラル |
| 焙煎度 | 浅煎り |
| 味わいの特徴 | 甘酸っぱいイチゴの香りと酸味、ブルーベリーやチョコレートのようなコクのある甘み |
関連リンク集
〈モカ・ラテの基本レシピはこちら〉
【基本レシピ】【モカ・ラテ】モカの抽出レシピとモカ・ラテの黄金比
〈エアロプレス(ブラック用)の基本レシピはこちら〉